こむぎちゃんと はるのからすの みちあんない

こむぎちゃんのおはなし

おはなしを よむまえに

こんにちは!
このおはなしでは おそとあそびが だいすきな こむぎちゃんが
いきものや しぜんの ふしぎなせかいを たんけんするよ
こむぎちゃんといっしょに しぜんの たんけんにでかけよう!

おはなしが はじまるよ

はるの ぽかぽかしたひ
こむぎちゃんは おかあさんと いっしょに
もりのなかを おさんぽしていました

こむぎちゃんは しぜんが だいすき
とくに とりたちを みるのが たのしみです

「からすさん、どこにいるかな?」
こむぎちゃんは きょろきょろしながら あるきます

くろくて かっこいい からすのはね
そして きらきらとした め
それが からすの だいすきな ところでした

すこしさきの きの えだに
くろいかげが みえました

「あ! からすさんだ!」
こむぎちゃんが ゆびさすと
からすは こちらを じっと みつめています

からすは きからおりてきて
こむぎちゃんの まえを とことこ あるきはじめました
そして「こっちだよ」と ふりかえったように みえました

「まって! いっしょに あそぼう!」
こむぎちゃんは からすを おいかけました

いつもなら すぐに とんでにげて いってしまう からすなのに
なんだか きょうは ちがっています

からすは とんで いきません

「からすさん、みちあんないを してくれているのかもね」
おかあさんが わらいながら いいました

うれしくなった こむぎちゃんは
からすのうしろを とことこと ついていきました

すると からすは とことこ
また すこしさきへ

「ついてきて!」と いっているかのようです!

こむぎちゃんは よろこんで
からすを おいかけながら
もりの なかを すすんでいきました

とことこ
「があ があ」
とことこ
「があ があ」

からすは ときどき ふりかえって
「ちゃんと きてる?」と いっているように
あたまを ふりながら
「があ があ」と なきます

とことこ
「があ があ」
とことこ
「があ があ」

からすについて どんどん あるいていくと
きゅうに もりから おおきなどうろに でました

「あれ? ここに でるなんて びっくり!」
こむぎちゃんは おどろきました
「どうして ここに あんないしてくれたのかな?」
こむぎちゃんがいいました

「きっと からすさんの すが ちかくに あったんだね
はるは からすさんにも あかちゃんが うまれるから
あんぜんな ばしょに こむぎちゃんを つれてきてくれたのかも」
おかあさんが そういいました

「からすさん、ありがとう!」
こむぎちゃんは からすに てをふりました

からすは まんぞくそうに 「があ」と なき
あおい そらへ とんでいきました

おはなしを よんだあとに

きょうは こむぎちゃんが
からすさんと いっしょに もりを たんけんした おはなしでした

からすは かしこくて
はるになると こそだての ために
あんぜんな ばしょを みつける とりです

こむぎちゃんも からすさんと
すてきな いちにちを すごしましたね

さて ここで くいず!
こむぎちゃんの であった からすさんは
どちらのからすさんかな?

  1. はしぶとがらす
  2. はしぼそがらす

ものがたりを よみながら かんがえてみてね

つぎは どんないきものに であうかな?
また いっしょに おさんぽしようね!

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